業界研究【広告業界編】就活で人気の広告業界の魅力とは?

業界研究

12月も残すところあとわずかとなり、2023年がもう目の前に来ていますね。

現在大学3年生の方にとっては就職活動の真っ最中、情報戦に突入している頃です。

就職活動は情報が命ですので、本格的に選考が始まるまでに、しっかりと情報はキャッチしておきましょう。

今回は新卒・中途問わず人気の広告業界について解説していきます。

華やかでかっこいいイメージを持つ人が多く、新卒でも転職でも志望者が非常に多い業界です。

そのためライバルが多くなるので、どれだけ広告業界の知識を持っているかが選考を勝ち抜く重要な要素になってくるためです。

近年インターネット広告が普及してきて、広告の部署を新しく作る企業やベンチャー企業が増えています。

広告業界に興味はあるけどまだ中身を全然知らないという方向けに詳しく書いていきますね。

広告業界とは?

広告業界とは、その名の通り【広告】に関わる業界です。

広告が掲載されるまでに、大きく4つの種類の企業・人物が関わってきます。

  • 広告を掲載したい【掲載主】
  • 仲介を行う【代理店】
  • 広告を作る【制作会社】
  • 広告を掲載する【メディア】

基本的に掲載主が代理店に発注し、代理店が企画し制作会社へ更に発注、出来上がった広告をメディアに掲載するという流れになります。

この中でも一番人気なのが【代理店】です。

有名どころでいうと「電通」「博報堂」最近では「サイバーエージェント」などがあります。

どれも一度は会社名を聞いたことがあるでしょう。

電通も博報堂も一つのメディアにとらわれず、あらゆる媒体を取り扱う『総合広告代理店』に分類されます。

扱う案件の規模が非常に大きいので、ダイナミックでやりがいのある仕事ができます。

広告代理店は他にも1つのメディアに特化した「専門広告代理店」と特定の企業の専属である「ハウスエージェンシー」があります。

専門広告代理店は1つのメディアに特化しているため、専門知識を持ち広告を最適化してくれます。

もう一つハウスエージェンシーは、特定の企業の専属で広告を作成します。

大企業の広告事業を分社・子会社にするケースが多いです。

広告業界は毎年広告費の売上が上がっており、特にサイバーエージェントなどの専門広告代理店の売上が伸びています。

今後の伸び率は衰えず、更に発展していく可能性が大きい業界ですので、今最も注目されている業界なのです。

広告の種類

では、作っていく広告はどのようなものがあるかを解説します。

広告は大きくオフライン広告オンライン広告の2種類に分けられます。

オフライン広告とは、雑誌やテレビ、新聞、看板といった広告のことを指します。

一方オンライン広告は、Web広告のことを指しています。

オフライン広告

昔からある、自分の目で直接見ることができる広告です。

新聞のチラシやテレビCM、屋外広告が含まれます。

屋外の特大広告を出せば多くの人の目に触れることは約束されますしテレビCMの効果は言うまでもないですね。

テレビ視聴率が下がってきているとはいえ、まだまだテレビCMの効果は大きいものです。

オンライン広告

近年急速に普及したWeb広告です。

YouTube広告やSNS広告などが含まれます。

基本的にWeb広告は自社の販売ページに誘導する、集客することが目的です。

ネット上で買い物をする人が増えているので、近年非常に有効な広告になってきています。

下記の記事でWeb広告についてまとめているので、Web広告はどんな広告があるのか気になった方は見てみてください。

下記の記事では主要な9種類のWeb広告をまとめています。

職種一覧

広告業界には大きく3つの職種が存在します。

下記以外にも事務職がありますが、表立って活躍している職種を挙げていきます。

転職サイトや就職サイトで募集されていることが多いので、自分がどういった仕事をしたいのかはっきりさせてから職種を絞るようにしましょう。

ビジネスプロデュース

営業をはじめとしたお客様(クライアント)の窓口となる仕事です。

クライアントと広告の進捗状況や案件を他社と取り合いになったときにプレゼンテーションを行ったりします。

クライアントから直接問い合わせを受け、クライアントがどういった広告を求めているのか、どういった課題があるのかを抽出します。

洗い出した課題を解決するために各制作者を取りまとめることが大きな仕事内容です。

ディレクターと呼ばれることもあって、監督の立場になります。

広告業界の花形の仕事なので、特に人気が高い職種です。

そのため休日でもクライアントや制作者から連絡があることも多く、人付き合いの難しさやプライベートの少なさがあることが知っておきましょう。

マメな性格で、コツコツと努力し続けられる人は向いている職種です。

クリエイティブ

広告のメインであるデザインなどを制作する職種です。

広告業界においてこのクリエイティブの職種がなければ成り立たない、非常に責任の重い職種になります。

駅の広告やテレビCM、最近流行のSNS広告の作成、更にコピーライティングの制作もこのクリエイティブに属します。

個人のセンスが問われる仕事なので、日々ターゲットの動向も確認しながら時代・流行に即した広告を作っていかなければならない、難易度の高い職種になります。

ただ単に絵が描けるから、コードが書けるからクリエイティブ職になれるわけではありません。

近年の働き方としてリモートワークを行う人も増えています。

自宅で仕事をしたい人はクリエイティブ職を志望しましょう。

マーケティング

ビジネスプロデュース(特に営業)が獲得した案件に対して有効な調査・分析を行い、課題解決のための戦略を立案していく職種です。

この戦略を間違えてしまうと、どんなに良い広告を制作したとしても効果が薄れてしまいます。

そのため広告が最大限効果が出るかどうかはマーケティングの力が非常に大きくなっています。

現代は特にどの企業でもマーケティングが必要不可欠となっており、マーケティングの重要性が爆上がりしています

僕はこのマーケティングが広告業界の中で一番重要で難しい、替えの利かない職種だと思っています。

活かせる資格・スキル

広告業界において活かせる資格とスキルを紹介します。

これといって必須のものはありません。

ただ仕事をする上であったら便利・仕事への理解を深めるのに役立つ資格やスキルです。

必要に応じて取得していきましょう。

広告業界は営業以外の職種は実務経験と実績が最重要で求められるので、クリエイティブ職・ディレクター職に就きたいという方はまず実務経験を積みましょう。

資格

営業は資格は必須ではないですが、持っておくと転職に有利になったり業務についての理解を深めることができる資格があります。

  • Webリテラシー試験
  • Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
  • Google広告の認定資格
  • マーケティング・ビジネス実務検定

上記のような資格を持っていれば、十分に仕事内容の理解を深めることができ、仕事に必ず役に立ちます。

下記の記事で取っておきたい資格一覧を解説しています。

Webマーケターにおすすめの資格一覧になっていますが、広告業界全体にもおすすめする資格を紹介している記事です。

興味のある資格があれば、是非挑戦してみてください。

スキル

基本的に広告業界で求められるスキルは、他の業界とあまり大きくは変わりません。

社会人としての一般的な常識や礼儀・マナーがあれば問題ないでしょう。

それに加えて下記の3つを意識して就職・転職活動を行ってください。

コミュニケーション能力

広告業界は実に多くの人が関わって広告を制作していきます。

クライアントから仕事をもらい、制作の協力会社に依頼する。

この過程の中で何人何十人も一つの案件で協力し合って作り上げていきます。

特に営業やディレクターでは、企画を練ってスケジュール管理を行わなくてはなりません。

そのためコミュニケーション能力がないと円滑に案件を進めることができなくなってしまいます。

数字に抵抗がない

近年Web広告が主流になってきて、広告の効果が数字で表すことができるようになりました。

視聴数からクリック数、広告から何人が購入したのか等事細かにデータが蓄積されます。

そのため数字のデータを活用し更に後の広告に反映させていくのです。

数字を見るのも嫌だ、使いたくない人はWeb広告の仕事には向いていないということになってしまいます。

ある程度は数字を使うことに抵抗がないようにしたいところです。

トレンドに関心がある

広告には流行り廃れがあるので、今日本では何が流行っているのか、海外で流行っていて日本でも流行りそうなものはないか関心を持つことが非常に重要です。

他社と同じような広告を常に二番煎じで出しても効果は少なからずありますが、それでは流行を作ることはできません。

広告の面白さは流行をも作ることができる点もあります。

流行まではいかなくても、見た人の印象に残れば広告としての役割は果たせます。

常に新しい情報を入手したい、最新を追いかけたい人に向いていると言えます。

広告業界の働き方

華やかなイメージを持つ人が多い広告業界ですが、実際どんな働き方をしているか知っていますか?

実際に応募する、働き始める前に必ず知っておきましょう。

イメージだけで働き始めてしまうと、「思っていたのと違う」から退職してしまうことになってしまいます。

実際に新卒者の退職率は、【3年で3割】と言われています。

業界によって多少上下しますが、広告業界はほぼこの数字になります。

退職理由の多くが上記の「イメージと現実が違った」です。

やりがいと厳しさだけでも知っておくとイメージと全く違ったということにはならないので、広告業界に興味を持っている人は熟読してください。

やりがい

広告業界のやりがいは大きく2つです。

‣スケールの大きな仕事に関わることができる

広告が社会にもたらす影響は非常に大きいです。

案件によっては数億円数十億円規模もあります。

規模が大きい広告に携わることをやりがいとしている人は多いです。

しかもそういった案件を取りまとめる立場になると責任も大きいですが、やり遂げた際の達成感も比例して大きく感じられます。

制作側も、自分が作った広告が流行したり、大きく取り上げられることでやりがいを感じられるでしょう。

‣最先端のトレンドを掴める

仕事上トレンドを追いかけたり作る側に回ることもしばしば。

自分が作った広告が流行し、他社が真似て同じような広告が多く出回ることもあります。

他社の広告を見た時に【自分が作った広告がトレンドになっている】ことを実感するでしょう。

自分が最先端を走っていることにやりがいを感じる人も多いのです。

厳しさ

広告業界は決して楽しいことだらけでもありませんし、華やかな部分だけということはありません。

度々ニュースにもなる通り、他の業界に比べて忙しいことも頭に入れておきましょう。

一人一人が一つだけの案件に注力することは珍しいです。

同時に何件も進めていかなければならず、必然的に時間が足りなくなります。

広告も一度作ったら終わりではなく、細かい修正を重ね、配信後も修正・変更したり、効果が悪ければ広告そのものを作り変えることもあり得ます。

この作業が何件も同時になってくると、非常に多忙なスケジュールになってしまいます。

また、広告主からは常に成果が求められるため、思うような効果が出なかった際には非常に厳しい評価を受けてしまいます。

時間をかけて修正を加えても効果が出なければまた修正、それを繰り返していきます。

心身ともに強くなければ続けていくのが難しい、非常にシビアな業界です。

未経験でも挑戦できる?

広告業界について知識を得たところで、気になっているであろう【未経験でも広告業界に入れるのか】解説します。

結論から話すと答えは【Yes】です。

但し「誰でもどの職種になれる」わけではありません。

未経験者にとって一番門戸が広いのは『営業職』です。

営業は身一つあればでき、近年インターネット広告が主流になりつつあるので、転職であれば営業職から挑戦することをおすすめします。

クリエイティブ職は実務経験・実績を求められることが多いため、何か提示できる実績があるなら十分挑戦することができます。

新卒での就職活動の場合、転職活動とは違って未経験でもクリエイティブ職に採用される可能性があります。

新卒ではポテンシャル採用といって、一から育てるために採用します。

一方転職では即戦力が求められるので、一から育てる企業は少ないです。

転職者を育てるより新卒を育てた方が定年まで働くことを前提とするなら勤務年数が長くなるので長く会社に貢献してくれるからですね。

基本若い方が有利なので、転職の場合でも年齢制限をつけている会社もあります。

30代40代でも転職活動は可能ですが、納得させるだけの実績が必要になってきます。

広告業界をもっと盛り上げよう

今回は広告業界について解説しました。

この記事を読む前のイメージと比べていかがだったでしょうか。

昔から広告業界は華やかと言われていますが、割と地味な仕事もこなしていく必要があるのです。

心身ともにタフな人が求められるので、自分が厳しさに耐えられるかどうかを常に頭に入れておきましょう。

ただ人気の業界の一つであり、少ない採用枠を多くの人数で奪い合うことになります。

厳しさを知った上でも挑戦したい方は、下記の記事で自己分析・業界研究・企業研究のやり方を念入りに学んで就職活動に備えてください。

ガクチカも面接では必ず聞かれるので、合わせて準備しておきましょう。

就職活動も転職活動も、事前準備の段階で合否が決まると言っても過言ではありません。

準備はすればするほど採用の可能性が上がりますので、これ以上できないというまで時間をかけて行ってください。

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