就職活動において、企業研究は大きな役割を担っています。
企業研究をおろそかにしてしまうと、自分が本当に働きたい企業を見つけることが難しくなります。
「自分に合う企業がわからない」
「企業研究のやり方がわからない」
上記のような悩みを持つ大学生の方向けに、企業研究について一から解説していきます。
最後まで読めば、企業研究って何?という人でも効率良く企業研究を行うことができます。
是非最後まで読み進めてください。
企業研究の目的
企業研究とは、就職活動において希望する企業について調べ、自分の志向と比較することを意味します。
調べる内容については、
- 事業内容
- 職種
- 働き方
- 業績
- 将来性
上記のようなことを調べていきます。
調べた内容と自分が希望するものに合致しているかを見比べていくことが求められます。
相手のことを知らないと、面接で志望理由を正確に伝えることができません。
実際に選考に入る前に企業研究は終わらせておきましょう。
そして企業研究の目的は以下の2つです。
志望理由を明確にする
希望する企業について詳しくなると、志望理由を明確にすることができます。
「なぜその企業にいきたいのか」
「同業他社ではなく、なぜその企業が良いのか」
が企業研究を重ねていくうちにわかってきます。
面接ではよくある質問に「なぜ同業他社ではなくうちの企業を希望するのか」というものがあります。
志望度を測るための質問なので、この質問に答えられないと志望度が低いとみなされてしまいます。
志望理由を考えるのは非常に重要な意味があるのです。
自分に合う企業を見つける
途中で転職や退職をしない限り、40年以上も働き続ける企業を就職活動で見つけていきます。
自分がどんな働き方をしたいのか、それに合う企業はどこなのかを企業研究で見つける目的があります。
合う企業であれば、転職や退職をする可能性も低く、長く働き続けることができるでしょう。
もし合わなかった場合、アルバイトのように簡単に辞めることは難しいです。
転職も退職も膨大な労力がかかるので、就職活動の段階で合う企業を選ぶことが重要になります。
入社後に社風や業務内容が合わないといったギャップが生まれないことが目的です。
ただ近年転職をすることが当たり前になってきているので、入った企業に必ず居続けなければならないということはありません。
転職をする際にも企業研究は役立つので、就職活動の段階でできるだけ多くの企業を調べておきましょう。
見るべきポイント
企業研究を行う際に見ておくべきポイントがあります。
上記でも少し書いていますが、より詳しく解説します。
注意しておいてほしいのが、このポイントはあくまで最低限なので、時間をかけて調べ尽くすことが前提です。
「これだけ見たからもういいや」ではなく、もっと情報がないかを念頭に置いておいてください。
企業の特徴
企業研究を行うにあたって特徴は外せません。
相手のことを知らないと話をしようにもできませんから。
主に以下の項目を重点的に調べましょう。
企業理念
企業理念は企業の根幹にあたるものです。
絶対に調べて頭に入れてください。
自分の考えの軸と合っているとより快適に仕事を行うことができます。
また、企業理念からどんな人材を求めているかわかる場合もあるため、要チェックです。
業界内での強み、同業他社との違い
同業他社との違いを理解することで、なぜこの企業でなければいけないのかの理由を見つけることができます。
特に業界内での強み・弱み、専門性です。
よく聞かれる質問の一つなので、ここもおさえておきましょう。
将来性
長く働くことを考えた場合、これから企業はどんな成長をしていくのかは重要になります。
今後どのように発展していくのか、事業内容は廃れていかないかなど、様々な視点で将来性を見ていきましょう。
働く人の声
データや資料だけでは企業について全てを知ることはできません。
実際に働いている人に直接聞いてみることで、本当にデータは合っているのかがわかるようになります。
働き方も聞いてみることで、残業時間だったり詳しい仕事内容だったりがわかります。
自分との相性
自分と企業の価値観に違いがないかを見ることも重要です。
自分がどんな働き方をしたいのか、それに企業は合っているのか。
企業が求めている人材はどんな人か、それに自分が合っているか。
ここが合っていないと、志望理由にブレが出たり、入社後にギャップを感じてしまいます。
一つ一つ自分との相性を考えながら見ていきましょう。
企業研究のやり方
企業研究についてわかったところで、次は企業研究のやり方です。
就職活動の順番は、
自己分析→業界研究→企業研究
の順で行っていきます。
自己分析は下記の記事で解説しています。
自己分析がまだ終わっていない人は、先に済ませましょう。
業界研究は下記の記事で解説しています。
希望する業界を絞る上で業界研究は欠かせません。
情報収集にはいくつも方法があるので、複数を同時に行いましょう。
企業のホームページ
希望する企業が明確に決まっているなら、ホームページがないか探してみましょう。
企業理念から代表のメッセージ、設立から今までの会社の流れや採用の情報まで網羅しているので、大きな情報源になります。
就職サイト
多くの企業が登録しているので、競合他社と比較しながら見ることができます。
求める条件で検索することで志望度の高い企業を探すことも可能になります。
スマートフォンがあればサイトやアプリで見ることができるので、通学時間や空き時間を利用して企業研究を進めることができます。
会社説明会・合同説明会
一か所に多くの企業が集まる合同説明会は、社員から直接話を聞ける絶好の機会です。
色んな業界の企業が集まるため、比較をすることもできます。
会社説明会も合同説明会も、希望する学生や社員の様子が見れるので雰囲気を肌で感じられるのも大きなメリットになります。
四季報
5000社以上の企業情報が載っている四季報も欠かせない情報源です。
企業から掲載料をもらわずに作られているので、客観的な企業情報が記載されています。
競合他社と比較したい人は持っておいて損はありません。
OB・OG訪問
説明会では聞けないような情報まで聞けるのがOB・OG訪問です。
実際に働いてキャリアを形成していっている同じ大学出身の先輩に、理想のキャリア形成ができているのかという貴重な情報も得ることができます。
インターンシップ
希望する企業がインターンシップを開催しているなら、絶対に行った方が良いです。
実際に仕事を体験することで、新しい発見や疑問が出てきます。
基本会社で行うことになるので、会社の雰囲気や働きやすさを直接感じ取れます。
インターンシップについて詳しく知りたい人は、下記の記事を参照してください。
企業研究はいつから行うべきか
就職活動に取り掛かる時期は早ければ早いほど余裕を持って準備ができます。
一般的には夏休み~2月にかけて行うことが多いです。
ですが念頭に置いておいてほしいのは、「自己分析と業界研究が済んでから」行うことです。
順番を間違わないようにしてください。
自己分析と業界研究を終えて、ようやく希望の企業を調べることができます。
自分について知り、興味を持つ業界を絞り、その中から希望に合致する企業を調べていくと、効率的に企業研究をすることができるからです。
ただし、一度行った後はもうしなくても良いわけではありません。
就職活動中に新しく興味を持った企業も出てきたり、方向転換をする可能性があります。
適時必要に応じて行っていきましょう。
企業研究を行う際の注意点
ここからは企業研究を行う上での注意点をお伝えします。
大きく以下の3つがあります。
- 目的を見失わないこと
- 時間をかけすぎない
- 悪い点にも注目する
一つずつ解説します。
目的を見失わないこと
そもそも企業研究を行う目的が何なのかを見失わないことに注意してください。
企業について詳しくなり、知識をつけたことで満足してしまう就活生をよく見ます。
色んな企業について知った気になり、内定に近づいていると錯覚しがちです。
なぜ企業研究を行うのか?
目的を常に意識しておいてください。
時間をかけすぎない
企業研究はあくまで就職活動の準備の一つで、同業他社との違いを把握するために行うものです。
なぜ希望する企業が良いのか、他の企業と比べてどこが違うのかがわかれば、志望理由を考えることができます。
一つの企業を調べることに夢中にならず、できるだけ多くの企業を調べるようにしましょう。
あくまで「希望する企業への志望理由を明確にする」ために企業研究を行うのです。
悪い点にも注目する
企業研究を行っていると、企業の良い点を探すことにばかり意識がいってしまいがちですが、悪い点を見つけることも企業研究の目的です。
どの企業にも配属先やストレスなどネガティブな要素は必ず存在します。
マイナスの面を理解した上で、それでも志望する理由を述べることができれば好印象を持たれやすくなります。
同業他社と比べる大きな要素になるので、調べる際は悪い点にも注目してみましょう。
まとめ:目的を頭に入れておこう
今回は企業研究について詳しく解説しました。
企業研究は自己分析と業界研究の2つと合わせて就職活動の準備にあたるものです。
行う際は企業研究を行う目的を忘れず意識してみてください。
就職活動は結婚相手を選ぶようなものです。
悔いのない就職活動をするために、自分に合う企業を探しましょう。
これから何十年も働き続けるわけなので、色んな企業を比較しながら選ぶと失敗しにくいですよ。
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