近年急激に広がりを見せている「リワード広告」
具体的にどんな広告を指すのでしょうか。
この記事を見ているあなたは、恐らく企業の広告運用の担当者だと思います。
使い方によっては知名度を大幅にアップさせることができるリワード広告は、アプリの広告として最適です。
是非アプリの広告を打ち出したい人は、この記事で深く理解してください。
リワード広告とは
リワード広告とは、【アフィリエイト広告の一部】です。
なぜかというと、アフィリエイト広告は成果報酬型であり、成果が発生した瞬間に報酬が発生する広告であり、リワード広告もこの成果報酬型だからです。
アフィリエイト広告との大きな違いは、リワード広告ではユーザーにも報酬が入るという点です。
通常アフィリエイト広告では企業がASPに広告を出し、それをブロガーが広告主として代わりに自分のブログに広告を貼ります。
そこから成果が発生した場合、報酬は広告を掲載したブロガーに支払われます。
対してリワード広告では、広告主にもユーザーにも報酬が発生するのです。
一つ注意するのは、広告主に対してはASPを介してお金が振り込まれますが、ユーザーにはアプリ内で使えるコインなどのインセンティブが発生します。
ユーザーにはお金が入らないということに注意してください。
リワード広告は主にアプリのダウンロードを行ったり、動画を最後まで視聴した際に広告を掲載しているメディア主とユーザー両方に報酬が入る広告です。
アフィリエイト広告について詳しく知りたい方は、以下の記事を見てみてください。
リワード広告のメリット
リワード広告を利用するメリットは以下の通りです。
- インストール数・ランキングの上昇
- 知名度のアップ
- 広告を最後まで見てもらいやすい
一つずつ解説します。
インストール数・ランキングの上昇
アプリのダウンロードによってユーザーにも報酬が入るので、インストール数が一気に増える可能性があります。
よくゲームアプリのダウンロードによってユーザーが報酬を獲得することができるポイントサイトがあります。
ゲームアプリをダウンロードするだけ(多くは少し利用しないといけません)で報酬が入るので、ユーザーがダウンロードしてくれます。
ランキングは単純なインストール数だけで決まってはいませんが、間違いなくダウンロード数も関係します。
大手が出すアプリでなくても、リワード広告を利用すればランキング上位になることも十分あり得ます。
知名度のアップ
リワード広告を利用すると、それだけで知名度のアップにも期待できます。
ゲームアプリのリワード広告では、レベルを一定まで上げると報酬が入る仕組みを取ることが多く、単にダウンロードするだけよりも印象に残ります。
SNSで拡散されると、更に多くのユーザーを獲得することもできます。
広告を最後まで見てもらいやすい
リワード広告の大きなメリットとして、「動画を視聴するかの判断をユーザーに委ねる」ことにあります。
YouTubeなどの動画広告では、一定時間待たなければならず、ユーザーに少なからずストレスがかかってしまいます。
最近ではGoogleの15秒程度のスキップができない広告が流れることが多く、僕自身もYouTubeを見ているとストレスがたまったりしてます。
また、長い動画広告ではスキップされることが多く、最後まで見てもらえない可能性も大きいです。
動画広告はユーザーの意思に関係なく再生されるので煩わしいと感じさせてしまいます。
その点動画広告は短い動画を最後まで見れば報酬が入るので、ユーザーは抵抗感がなく最後まで視聴してくれるというわけです。
デメリット
メリットが非常に強いリワード広告ですが、もちろんデメリットもあります。
デメリットも踏まえた上で、他の広告と比べて出稿するようにしましょう。
使用率が低くなりやすい(アプリのダウンロード)
アプリのダウンロードの場合、一定のレベルまで上げた後使用率が低くなります。
もちろん魅力的なアプリならそのまま遊んでもらえるのですが、全てのアプリがそうであるとは言えません。
報酬目当てでダウンロードする人もやはりいるので、その後どうユーザーを確保し続けるかを考える必要があります。
また、あまりにも広告が多すぎるとアプリや運営会社へのマイナスイメージが付いてしまい、マイナスのレビューを書かれてしまうこともあります。
広告の配信にも気を使いましょう。
動画広告の製作費用がかかる(動画の視聴)
動画を作るにはお金も時間もかかります。
外注するなら当然ですし、社内で制作するにしてもその分従業員を確保しなければなりません。
それを削って低クオリティの動画を作ったとしても効果は期待できません。
費用と効果をしっかり検討し、動画での広告を作る必要があるのか整理しましょう。
近年はクオリティが非常に高い広告が多く出ているので、見劣りしてしまうと効果が出ません。
配信サービス
リワード広告を配信できるアドネットワークは以下の4社が挙げられます。
Googleが提供するアドネットワークです。
リワード広告だけでなく、バナー広告やネイティブ広告など他の広告もこの「Google AdMob」で配信することができます。
Facebookが運営するアドネットワークです。
SNSだけではなく他のアプリでも広告を配信することができます。
「Facebook Audience Network」と同様のアドネットワークで、LINEが運営しています。
・nend
大手ASPサイトである「A8.net」を運営する株式会社ファンコミュニケーションズが運営するアドネットワークです。
リワード広告は不正!?
短期間の間に大量に配信する「ブースト広告」と呼ばれるものがあります。
リワード広告同様の報酬形態なので、よく混同されがちです。
このブースト広告は、不正にランキングの順位を上げる目的で使われることが多いので、AppleやGoogleは規約を設けています。
ブースト広告を使ってランキングを不正に操作することを禁止しているので、ブースト広告は利用しないようにしましょう。
最悪の場合ストアからアプリが削除されてしまいます。
ただ純粋なリワード広告は何の問題もありません。
例を挙げるなら「LINE」があります。
LINE内でLINEポイントが獲得できるアプリのダウンロードの案件があります。
大手企業がやっているから100%安心とは断言できませんが、不正であるなら大手企業がわざわざ広告を出す必要はありませんよね。
要は使い方に注意すれば効果の出る広告なのです。
他の広告と組み合わせて配信しよう
リワード広告は単体で配信するのではなく、他の広告と組み合わせて配信するとより効果的にユーザーを獲得することができます。
リワード広告には使用率が低くなりやすいというデメリットがあります。
せっかくダウンロードしてもらったのに、報酬を受け取ったらアンインストールする人をいかに減らせるかによってユーザーが定着するかどうかが決まります。
ですので、入口はリワード広告でダウンロードしてもらい、アプリ内広告を使ってイベントや新機能を伝えていきましょう。
長く使ってもらうことによって口コミが広がりやすくなり、その口コミによってさらにユーザーが集まるといった好循環が生まれます。
アプリを長く運用していきたいなら、リワード広告だけではなくアプリ内広告など他の広告も取り入れてみましょう。
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