SNS広告運用で副業するために「主要アプリ毎に解説」

Web広告

近年インターネットが発達したことにより、SNSの利用率が高まっています。

若年層はもちろんのこと、高年齢のユーザーも増えています。

そのためSNSを利用した広告を出す企業も同様に増えてきています。

一つ一つ特徴が違うので、広告を出す際はそれぞれの良し悪しを理解した上で出稿するようにしましょう。

SNSは今やただのコミュニケーションツールにとどまらず、ビジネスの面でも活用されています。

今後よりビジネスを大きくしたい方は、SNS運用にも力を入れていくべきです。

本記事ではSNS広告を最大限に活用できるよう解説していきます。

SNS広告とは

その名の通り、「SNSに出す広告」のことを指します。

広告は見てもらって反応があって、初めて成果が出るものです。

今やほとんどの人が何かしらのSNSを利用しています。

ということはほとんどの人にアプローチできるSNS広告は人気と言っても過言ではありません。

SNS広告は「運用型広告」になります。

「運用型広告」とは、

  • 掲載されるメディア
  • 掲載される場所
  • 単価

それぞれが毎回固定されていない広告のことです。

全て固定化されていないので、時々によって柔軟に対応できることが大きな特徴でしょう。

SNS広告の目的は、SNSの利用者が多いことから、認知の拡大が最大の目的になります。

広告は認知されてなんぼの世界です。

多くの人の目に触れることは、それだけで広告の成果が出たと言えるほどになります。

最近ではインフィード広告と呼ばれる、記事と記事の間に差し込まれる形式が主流です。

広告慣れしたユーザーに対して大きな効果を発揮するものとして、SNS広告でよく採用されています。

SNS広告を採用するメリット

近年利用する企業が増えているSNS広告には、以下の通りいくつかのメリットがあります。

他の広告とは違ったメリットがあるので、要チェックです。

ターゲティングが明確

運用型広告を採用しているため、配信するユーザーを細かく設定することができます。

例えば、

  • 年齢
  • 性別
  • 趣味嗜好

これだけでも配信先をかなり絞れますし、更に詳細に絞り込むことも可能です。

より細かくターゲティングすることで、費用対効果が良くなります。

また、SNSは拡散力も高いため、アプローチしたユーザーが拡散することでより多くの似たユーザーに拡散されることも期待できます。

特にTwitterは拡散力が他のSNSに比べて高いです。

潜在層へのアプローチが可能

上記のメリットに関連しますが、ターゲットを明確にすることで潜在層へのアプローチも可能になります。

よく活用されるリスティング広告は、ターゲットのユーザーが悩みを自覚しているため、その人達にアプローチすることで効果があります。

悩みを自覚できていない人達は、検索するまでに至らないためリスティング広告ではアプローチすることができません。

一方SNS広告では、

  • 悩みを自覚していない
  • 検索するまでに至らない

上記のユーザーに対してアプローチできます。

検索していないユーザーに向けて活用できるのが、SNS広告の強みです。

コスパが良い

SNS広告は運用型広告のため、アプローチしたい層に向けて配信することができます。

そのため、広告を見ても何のアクションもしないだろうと思われる層には配信せずに済みます。

クリック・購買まで至らないユーザーを省くことができるので、余計な広告費が発生しません。

他の広告に比べて単価が低いことも、コスパを上げることができる要因です。

活用する際の注意点

メリットが多く大きいSNS広告ですが、当然注意点もあります。

出稿する際は以下の注意点にも気を配りましょう。

炎上のリスクがある

拡散力が高いということは、デメリットにもなりえます。

意図しない捉えられ方をして、間違った解釈をされてしまい拡散されることで炎上してしまいます。

また、表現方法が過激であったりセンシティブであったりすると、炎上のリスクも高まります。

一度炎上してしまうとブランドイメージが悪くなり、購買されないどころか広告の出稿を取り止めなければならない可能性もあります。

炎上のリスクを0にすることは難しいですが、配信する前に必ず確認しておきましょう。

費用対効果が悪くなる可能性がある

ただ漠然と広告を打ち出しても、具体的な数値の目標がなければ改善していくことができません。

クリック率が低ければ広告の質を上げたりなど、実際の数値のどの部分が目標に達していないかの比較ができなければ、どこを改善したら良くなるのかがわからなくなってしまいます。

クリック率だけが高かったりしても、購買までつながらなければ多くの費用がかかってしまいます。

費用対効果を上げるために、日々データを分析し改善していく必要があります。

このデメリットはどの広告にも共通して言えるものです。

広告とデータ分析はセットだと覚えておきましょう。

主要SNS一覧

具体的に打ち出すSNS毎の特徴を解説します。

各SNSには強みがあったりユーザー層に違いがあります。

これらを把握しておくことによって、どのSNS広告が有効なのかがわかってきます。

自社の製品に合う適切なSNSを選定しましょう。

Twitter

日本での月間アクティブユーザーが約4,500万人(2018年10月)にものぼり、LINEに次いで2位を誇ります。

世界では月間アクティブユーザーが3億3,000万以上(2018年9月)ともいわれ、世界中で最も使われているSNSの一つです。

日本はアメリカに次いで世界2位のユーザー数であり、日本は活発に使われています。

10代20代はもちろん、30代40代と幅広い年齢層が利用しています。

拡散による効果が大きい

いいねやRT機能があるので、非常に強い拡散力があります。

Twitter広告の一番のメリットは、「2次拡散」にあります。

「2次拡散」とは、広告を表示させたいユーザーがRT・いいね(リツイート:自分のフォロワーのタイムラインに表示させること)を指します。

何がメリットなのかというと、この「2次拡散」された広告は【費用が一切かからない】ことです。

要するに、アプローチした人に対してのみ広告費がかかり、拡散された分に関しては広告費がかからないということです。

拡散されればされるほど、多くのユーザーの目に留まり費用対効果が爆上がりします。

いかにRTされる広告を作れるかがカギになるでしょう。

表示形式には文字のみ・画像付き・動画付きの3種類があるので、商品・サービスの内容が一番伝わる形式を選びましょう。

費用

事前に広告の目的(フォロワー獲得・クリック・表示など)を決め、それが発生した場合に費用が発生します。

入札形式には3種類あります。

自動入札

最小の費用で最大の効果が得られるよう、自動で入札最適化します。

予算の上限が決まっているが、入札単価がわからない場合に適しています。

初めて広告を出す場合、この自動入札にしておけば安心でしょう。

上限入札単価

そのままの通りで、入札単価の上限を決めて配信する方法です。

上限に達すると自動で広告の配信がストップします。

成果をコントロールしたい場合にオススメです。

目標入札単価

1日の平均額が目標値に近づくように調整される形式です。

Instagram

日本における月間アクティブユーザーは3,300万人(2019年3月)で、世界では10億人(2018年6月)にものぼると言われています。

男女比率が43:57と女性が多く利用するSNSです。

若年層が多いながらも、比較的幅広い年齢層も利用しています。

検索の軸がハッシュタグ(文字の前に#を入れること)であり、広告を出す際はハッシュタグを有効に使うことが大事です。

また、投稿欄とは別にストーリー欄もあります。

どちらでもアプローチできるので、広告タイプを選ぶ際はよく吟味する必要があります。

4種類の料金形式

Instagram広告は4種類の料金形式があります。

CPM形式

CPM(Cost Per Mille)とは、1,000回広告が表示される毎に課金が発生する課金形式です。

露出を多くしたい場合に適しています。

相場は1表示あたり0.5円~1円ほどです。

CPC形式

CPC(Cost Per Click)は、クリックされる毎に課金が発生する形式です。

表示されていてもクリックされなければ費用は発生しません。

CPMとは違い、広く認知したい場合には向いていないので注意してください。

相場は1クリック40円~100円ほどです。

CPV形式

CPV(Cost Per View)は、動画広告の際の1再生毎に課金が発生する形式です。

再生回数には、再生開始・10秒以上の視聴・最後まで視聴と様々なパターンがありますので、配信する際に選びましょう。

動画広告は静止画よりも遥かに多くの情報量を視聴者に届けることが出来ます。

相場は1再生4円~7円ほどです。

CPI形式

CPI(Cost Per Install)は、広告からアプリがインストールされたときに課金が発生する形式です。

有料アプリを広告にしたい場合、同時に売り上げも発生するのでおすすめです。

無料アプリやアプリ内課金のみの場合、また企業向けのアプリは効果が薄いので注意しましょう。

相場は1インストール100円~150円ほどです。

Facebook

月間アクティブユーザーは29億1,000万人(2021年10月)であり、世界で最も利用者数の多いSNSです。

日本でも2,600万人(2021年10月)の月間アクティブユーザーを誇ります。

Facebookの大きな特徴に、「実名登録」があります。

他のSNSは匿名でも利用可能ですが、Facebookは実名登録が義務付けられています。

そのため情報の信憑性が高く信頼できます。

Facebook広告を投稿すれば、FacebookだけでなくInstagramにも出稿できるのも大きなメリットです。

課金形式はInstagramと同様です。

LINE

日本での月間アクティブユーザーは8,900万人(2021年6月)であり、日本のSNS以上で最大です。

世界の月間アクティブユーザーは1億8,900万人(2021年11月)です。

アクティブユーザーのうち、1日1回以上利用するユーザーは85%以上とも言われており、非常に多くの利用者がいます。

トーク画面の上部やタイムラインだけでなく、ファミリーアプリと呼ばれるLINEの他のアプリにも配信することができるので、ほぼ確実にアプローチすることができます。

LINE広告の課金形式はクリック・表示の2種類です。

表示形式では、画面に100%表示された段階で費用が発生します。

最低出稿金額は決まっていないのでいくらからでも出稿することができます。

ただ入札形式なので、極端に低いとそもそも表示されることが無いので注意してください。

出稿に際して、広告掲載が認められていないものや審査が必要な場合があります。

必ず出向前にLINE広告審査ガイドラインを確認しておきましょう。

配信機能

LINE広告では目的やターゲットに応じて、適した配信機能が用意されています。

主な配信機能を以下に挙げておきます。

デモクラティックデータ配信

年齢・性別・地域などターゲットを指定して配信する機能です。

地域については、特定の地域に絞ったり市町村別に絞ったりすることも可能です。

目的に合ったユーザーにアプローチできるので、費用対効果が高い配信方法です。

オーディエンス配信

ユーザー情報を基に配信する機能です。

一度購入したデータがあれば、同じユーザーに再アプローチすることができます。

類似配信

顧客情報に類似したユーザーにアプローチする配信機能です。

類似性が高いほどアクションが高く、低いほど多くのユーザーにアプローチできます。

自動最適化配信

AIを利用し、自動で入札の最適化を図る配信機能です。

自動で目標に対して効果を上げてくれるので、改善や分析などの手間が省けます。

課金形式

主な課金形式は以下の3種類です。

クリック課金

1クリック毎に課金が発生する形式です。

最低入札金額は1クリック24円~です。

インプレッション課金

表示される毎に課金が発生する形式です。

最低入札金額は1,000回表示される毎に200円~です。

友達追加課金

友達追加される毎に課金が発生する形式です。

最低入札金額は1回友達追加で50円~です。

YouTube

日本の月間アクティブユーザーは6,500万人(2020年12月)であり、世界では20億人(2020年3月)にもなると言われている、世界でも日本でも多くのユーザーがいるSNSです。

最近ではコロナウイルスが流行していること・5Gが普及してきたことにより、よりユーザーが増えている現状です。

また1日で10億以上の動画が再生されているという、莫大な数値を誇ります。

YouTubeも他のSNS同様、ターゲットを絞った配信が可能です。

基本的に動画での広告になるので、いかに最後まで視聴してもらえる広告を作れるかが効果の良し悪しを決めるでしょう。

YouTube広告の中で最も配信者・視聴者が多いのは、動画の前後や途中で流れるインストリーム動画広告です。

スキップできるスキッパブル型と、スキップできないノンスキッパブル型の2種類があります。

どちらも最初の5秒が重要ですので、いかにインパクトを5秒以内に与えられる動画広告を作れるかがポイントです。

1再生3円~20円が相場となっているようです。

多くの企業は1日の上限を決めて配信しているので、配信する際は上限を決めておくと便利です。

動画広告の詳しい内容は【動画広告の効果を最大限に発揮させよう「効果測定してる?」】で解説しています。

TikTok

日本での月間アクティブユーザーは950万人(2019年2月)であり、世界では10億人でした。

2022年11月段階では日本での月間アクティブユーザー1,700万人に急増しています。

年々ユーザーが増え、今最も勢いのあるSNSです。

若年層のユーザーが多く、18~24歳のユーザーが42%を占めているとも言われます。

大きな特徴として、非常に優秀なAIアルゴリズムを搭載している点が挙げられます。

どんな動画を長く見たか、いいねしたか、あるいはスキップしたかなどの情報から、ユーザーが好みそうな動画をおすすめのタイムラインに表示させています。

広告にもこれが適用されているので、高い効果が期待できます。

また、動画作成にあたり多くのテンプレートや装飾機能が用意されているので、動画を作成しやすいことも大きな特徴です。

広告の種類・費用

主なTikTok広告は3種類です。

起動画面広告

アプリを起動した際に表示される広告です。

起動のタイミングなので誰にでも見てもらうことができます。

1日1社しか配信されないので、非常に高額です。

CPM形式を取っており、1,000回表示で770円、相場が500万円あたりです。

ハッシュタグチャレンジ広告

ユーザーに特定のハッシュタグをつけた動画投稿を促す、企業とユーザーが一体感のある広告です。

他の広告に比べて広告感が非常に薄く、嫌悪感の少ない形式です。

拡散性や広告感の無さから人気の形式ですが、その分非常に高額になります。

一番安いベーシックプランでも、最低1,000万円からとなっています。

インフィード広告

タイムラインのおすすめに掲載される広告形式です。

通常の投稿同様に、いいねやコメントができるためユーザーの反応が分かりやすいのが特徴です。

料金は42万円から出稿することができ、50万円が相場となっています。

SNS広告を配信する際のポイント

SNS広告で成果をあげるためには、いくつかのポイントをおさえておく必要があります。

下記の通りです。

各SNSの特徴を理解する

解説してきたように、SNSによってターゲット層や広告の形式がバラバラです。

各SNSの特徴を理解することによって、アプローチしたいユーザーに適切にアプローチすることができます。

また、投稿後も狙ったターゲット層にアプローチできているか、効果はあがっているかの分析を行い、改善点を修正していくことが成功への一歩です。

ターゲティングを明確化する

アプローチしたい層を明確にすることによって、より高い効果を発揮します。

なんとなく想像するだけではなく、趣味嗜好や行動パターンなど詳細にすればするほどより目標に近づきます。

ビジネスにおいてこの行動は必ずと言っていいほど重要です。

ペルソナ設定とよく言われますが、ペルソナとはターゲットの典型的なユーザーを詳細まで詳しく決定した人物像のことを指しています。

ペルソナをより深く決定することで、よりターゲットが明確になり高い効果が期待できます。

トレンドを掴む

今の流行を掴んでおくことによって、視聴したユーザーが興味を持ちやすくなります。

ハッシュタグだったり動画の形式であったり曲であったりと様々なトレンドがあります。

興味を持ったユーザーが拡散しやすいのもSNSの特徴です。

拡散してもらえれば、ターゲット層にアプローチしやすくなります。

SNS広告を成功させるためには、多くの研究と効果測定、改善修正と多くのやるべきことがあります。

労力はかかりますが、それだけ効果が期待できる広告です。

同じ広告でもSNSが違えば違った効果になります。

他の広告とも比べて、広告運用を成功させましょう!

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