初心者向け動画広告解説「魅力的な広告を作るための適切な選定」

Web広告

インターネットが発達してきている現代では、動画の視聴率が大幅に伸びています。

2010年代にYouTubeをはじめとした動画SNSの普及、そしてコロナ禍での外出自粛による自宅滞在時間の長さ。

またパソコンや携帯電話の普及率が上がっていることも一つの理由です。

これらの要因から、今後さらに5Gが発達するためより動画市場は伸びていくと予想されています。

動画市場の伸びと比例して、この「動画広告」市場も伸びていくでしょう。

そのために、初心者のWebマーケターの方へ動画広告とは?から広告を作るポイントまで完全網羅で解説します。

成長市場に取り残されないようしっかりと学んでください。

動画広告とは

その名の通り、動画で表示される広告のことを指します。

動画と静止画の情報量の差は大きく、約5000倍とも言われています。

これだけ圧倒的な情報量の差があるので、視聴者により多くの情報を短い時間で与えることが出来ます。

もちろん静止画での広告も効果はあるので、一長一短ではありますが、この情報量の差は無視できません。

ただ広告市場において、動画広告は約19%にも上ると言われており、その効果は絶大です。

特にYouTubeを視聴している際に表示される広告は、ほとんどの方が見たことがあると思います。

あれも動画広告の一つであり、大きな割合を占めています。

今後さらに割合が大きくなり、最大規模のWeb広告になっていくでしょう。

動画広告は大きくわけて2種類ある

動画広告にはインストリーム動画広告・アウトストリーム動画広告の2種類があり、それぞれの中でも分かれています。

インストリーム動画広告

インストリーム動画広告とは、動画の前後や中ごろに流れる動画広告のことを指します。

YouTubeの動画内によく見る広告です。

テレビCMが一番近いものになります。

ただテレビCMと違って、2種類のものがあります。

スキッパブル型

動画広告を途中でスキップできる動画広告です。

主に6秒以上流れる動画広告で採用されています。

比較的長い動画広告でスキップするボタンが5秒経過したところで表示され、それを押すとスキップできます。

視聴者的には興味のない動画広告をスキップできるので、それほど不快感を生まないものです。

広告主側としては、長い広告になるのでユーザビリティが損なわれてしまう可能性がありますが、魅力ある広告を流せればクリック率・購買率共上げることができます。

ただ、スキップされてしまう可能性も高いため、動画の序盤で興味を惹きつつ、何の広告なのかをはっきりさせる必要があります。

ノンスキッパブル型

主に15秒以内の短い動画広告で、スキップするボタンが表示されない広告です。

スキップ機能がないため、動画を最後まで視聴してもらうことができます。

反面、つまらない・興味を惹かない動画であれば、クリック率が低くなってしまいます。

また、尺も短いものであるため、簡潔に分かりやすい動画広告を仕上げる必要があります。

アウトストリーム動画広告

アウトストリーム動画広告は、Webサイト上でバナーやアプリのフィードなどで流れる動画広告のことを言います。

インストリーム動画広告のように、動画の本編で流れるものとは違う枠で配信されます。

アウトストリーム動画広告は2種類存在します。

インバナー動画広告

メディアのバナー枠に表示される動画広告です。

Yahooのトップページに表示されるのがわかりやすいかと思います。

動画サイトに限らないので、配信先の選択肢がインストリーム動画広告に比べて大きいことが特徴です。

インリード動画広告

WebサイトやSNSのタイムラインに表示される動画広告です。

タイムラインをスクロールしている途中で再生されるため、ユーザーの興味を惹きやすいものになります。

よく目にするのはTwitterでしょう。

スマートフォン利用者に届きやすいという特徴を持っています。

課金形式は3種類

動画広告には3種類の課金形式があります。

プラットフォーム毎に詳細は変わりますが、以下の種類を押さえておけば大丈夫です。

CPV(Cost Per View)課金

1再生毎に課金が発生する形式です。

主にインストリーム動画広告で採用されています。

YouTubeでは30秒以上の視聴によって発生します。

また、視聴「完了」数によって課金が発生する「CPCV(Cost Per Completed View)型」も存在します。

細かい条件があるので、随時設定を確認しましょう。

CPM(Cost Per Mille)課金

「Mille」とはラテン語で【1,000】を意味する「マイル」という意味です。

ここから「1,000回表示される毎に課金が発生する」課金形式になります。

再生回数ではなく表示回数なので、内容を見られなかったとしても課金が発生してしまう点に注意が必要です。

ただクリック率が高い広告を作り出すことが出来れば、クリック毎ではないため高い効果が期待できます。

デメリットはメリットの裏返しであり、クリックされなければ表示されるだけで課金が発生してしまうので費用対効果が悪くなります。

CPC(Cost Per Click)課金

広告をクリックされる毎に課金が発生するタイプです。

SNS広告やバナー広告に多いのが特徴です。

基本的にクリック単価はオークションで決定され、競合他社が多いほど単価も高くなります。

また広告の質も関わってきます。

広告ランク」と呼ばれ、より上位に表示させるためにはこの広告ランクを上げていく必要があります。

逆に言えば広告ランクが低くても単価を上げれば上位に表示させることも可能ですが、費用対効果を考えると広告の質を上げる方を優先しましょう。

いくら資金があっても足りなくなります。

動画広告のメリット

動画広告は静止画広告に比べてメリットが多くあります。

視覚的に訴求しやすい

先程お伝えしたように、静止画に比べて動画は情報量が約5000倍とも言われます。

文字だけではなく音や動きなどからよりイメージしやすくなります。

特に商品を扱う広告なら、使用感や使用方法などイメージしやすい場面を組み込んでも良いかもしれません。

文字だけでは伝えきれない膨大な情報を、短い時間で表現することができます。

効果検証がしやすい

テレビCMと違い、視聴した人のデータが即座に反映され、見ることができます。

視聴者の属性、視聴時間、滞在時間などすべてのデータが表示されます。

そのため、改善点が検証しやすくなっています。

動画の質・費用対効果を上げていくためには、このデータは欠かせません。

多くの指標を見ながら改善できるのは、「インターネットの」動画広告ならではです。

予算を決めて運用ができる

多くのメディアでは、1表示毎に広告費を設定している場合も多いため、出稿金額にある程度の融通がききます。

はじめは金額を抑えて配信テストとして出稿することも可能なので、配信後やり直したいと思ったときなどに便利です。

また、予算額を決めての出稿も可能なので、1か月〇万円といった配信方法もできます。

最低出稿金額がないメディアもあるので、少ない予算ではじめやすいのもメリットの一つです。

動画広告のデメリット

メリットが多い動画広告ですが、もちろんデメリットも存在します。

制作には時間・費用がかかる

動画広告は企画・撮影・編集と多数の工程を経て完成します。

そのため静止画と比べて多くの時間と費用がかかる点に注意です。

また、社内に動画を制作できる人材がいれば良いですが、多くの会社ではいないでしょう。

外注するのにも費用がかかりますし、時間も多く取られてしまいます。

内容の修正に時間がかかる

動画は静止画よりも修正に遥かに時間がかかります。

動画広告のデータが悪かった場合修正を行わなければなりませんが、これに多くの時間を必要とします。

そのためPDCAサイクルを回す時間も必然的に多くなってしまうということです。

PDCAサイクルを回す時間が長くなるほど、より良い効果は生まれません。

改善点を早めに見つけ、すぐに修正する必要があります。

毎日の効果測定は必ず行うようにしましょう。

冒頭でスキップされる可能性がある

動画の導入部分で魅力に思われなかった場合、スキップされる可能性が非常に高いです。

最近は広告慣れしている視聴者も増えているので、いかに最後まで見てもらえるかを考えて構成する必要があります。

データを見て、スキップされていることが多いなら冒頭部分を修正しましょう。

動画広告を作るポイント

闇雲に動画広告を作成して配信しても、十分な効果は得られません。

目的を明確にした動画作りが必須になってきます。

以下が抑えておきたいポイントです。

プラットフォーム毎に適した動画を作成する

動画広告を配信するプラットフォームは、一つ一つ違う特徴を持っています。

各プラットフォームを熟知し、違いを理解していれば最大限の効果を発揮できるのです。

若者向けの広告なのに、年配が多く使うプラットフォームに配信しても効果が薄い可能性が高いです。

もちろん全く効果がないとは言い切れませんが、より効果が期待できる施策を取った方が費用対効果が良くなります。

SNSは全部一緒、という概念は捨てましょう。

必ず特徴を掴み、狙ったターゲット層にアプローチしましょう。

下記の記事ではSNSについて詳しく解説しています。

ターゲットを明確にする

上記でも記載した通り、最大限の効果を得るためにはターゲットを明確にする必要があります。

アプローチしても購買までいかない人より、自社の商品を欲している人に広告を見せた方がより高い購買率が期待できます。

これはどの広告にも共通して言えることです。

闇雲に広告を出すより、同じ金額で大きな効果が出るのがこのターゲット層の明確化です。

トレンドを把握・網羅しておく

どの業界でも流行り廃れがあります。

動画広告でも例外はなく、流行りも廃れも存在しています。

動画の構成だったり、漫画形式だったりと様々です。

このトレンドを把握し広告に網羅しておくことで、視聴率を上げることも可能になります。

ただ流行りの広告を模倣してみたとしても、必ずしも効果が良いわけではないことを覚えておきましょう。

広告を作成する際の一つの参考としておくくらいがいいかと思います。

重要なのは、「なぜこの動画広告が流行っているのか」分析することです。

PDCAサイクルを素早く回せる体制を確保しておく

ビジネスにおいてPDCAサイクルを回すことは生命線です。

そして短い時間で効果を上げていくためには、PDCAサイクルを素早く回すことが必須です。

動画広告は修正に時間がかかるため、体制を万全に整えておくことで素早い対応ができます。

外注しているなら密に連携を取り、すぐに動いてもらえるようコミュニケーションを取っておきましょう。

動画広告は出稿後の効果測定が命

以上が動画広告についての解説です。

動画広告の内容やターゲット設定はもちろん大事ですが、その後の効果測定なしに広告の成功は無いでしょう。

  • 広告は狙ったターゲット層に届いているのか?
  • 視聴率・クリック率・購買率は?
  • 動画は最後まで見られているか?

他にも指標はありますが、データを基に分析し、改善していくことが大事です。

最初から効果が絶対に出るとは限りません。

徐々に改善していき、効果を上げていくことが重要です。

焦らず改善していきましょう。

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