リスティング広告とは「基礎知識を理解して正しく運用しよう」

Web広告

Web広告の種類の中に、「リスティング広告」というものがあります。

広告を学んでいる方はわかっているかと思いますが、普段聞き慣れない言葉でしょう。

経験者でもパッと答えられないかもしれません。

  • リスティング広告ってなに?
  • メリットは何がある?
  • リスティング広告は自社の製品に合うのか?
  • 費用はどのくらい?

上記のような悩みを持つ方向けに詳しく解説していきます。

最後まで読めば、リスティング広告について全てが理解できるよう網羅します。

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、インターネットで検索をした際に表示される広告のことを指します。

何かを検索した際に、広告と記載されたページが出てくると思います。

検索結果の上部・下部・サイドに表示されます。

その表示されている広告が、リスティング広告によって出稿されているものです。

検索結果に類似した内容の広告が基本的に表示されています。

リスティング広告にはGoogle広告Yahoo広告の2種類が主であり、GoogleとYahooで検索した際にはそれぞれ違う広告が表示されます。

検索に連動した広告が表示されるため、検索連動型広告とも呼びます。

キーワードに興味がある人に対して表示されるので、クリック率・コンバージョン率(サイト訪問者の内、成約に至った割合)が高くなりやすいです。

原稿のフォーマットは決まっており、「広告の見出し・リンク先のURL・説明文」の3つの要素になります。

それぞれテキストの文字数には制限があるので要注意です。

リスティング広告にかかる費用

リスティング広告の料金は、「クリック課金・入札形式」になります。

クリック課金とは、広告をクリックされて初めて料金が発生するというものです。

なので1クリックもされなければ料金は発生しません。

そしてその料金は、広告主が1クリック〇円と決めておくのです。

この金額は最低金額が決まっており、その金額以上で設定する必要があります。

設定した最低金額を最低入札価格といい、キーワードによってこの金額が変動します。

検索数が多いキーワードほど最低入札金額が高くなり、逆に検索数が少ないキーワードでは最低入札金額も低くなります。

また、1クリックあたりの金額を上げるほど、より多く検索結果の上位に表示されるようになります。

さらに上位に表示されるためには、広告の質も評価基準になっています。

掲載順位をあげるには、入札金額と広告の質の両方を考慮しましょう。

リスティング広告を出すメリット

リスティング広告のメリットは以下の4通りです。

  • 購買意欲の高いユーザーに表示させることができる
  • いつでも広告を出すことができる
  • リアルタイムで改善・変更することができる
  • 少額から始めることができる

ひとつずつ解説します。

購買意欲の高いユーザーに表示させることができる

検索結果を基に表示されるため、自社の製品に興味があるであろうユーザーに届くことになります。

そのため、強い興味を持ったユーザーにアプローチできるため、クリック率・成約率共に高いのが特徴です。

例えば、「脱毛」について検索したユーザーに「脱毛サロン」の広告が表示されるといったものです。

脱毛に興味があるため、検索結果の一番上に脱毛サロンの広告があることによって、見てもらいやすくなるということです。

仮にペットショップの広告が表示されていたらどうでしょう。

脱毛サロンに比べて、興味を持つユーザーにアプローチできているとは言えません。

脱毛に興味がある人にペットショップの広告が出ていても、よほどのことが無い限りクリックされないのは明白です。

リスティング広告は狙いたいキーワードを設定できるので、広告に合ったキーワードを設定しましょう。

いつでも広告を出すことができる

リスティング広告専用の管理画面があるので、画面の指示通りに入力していくだけで広告を配信することができます。

24時間365日、いつでも可能です。

出稿にあたり審査がありますが、だいたい5分程度、遅くても当日中には審査が完了します。

出稿までに何日も待たなくても良いのは大きなメリットです。

一刻も早く広告を出したい場合に便利です。

リアルタイムで改善・変更することができる

上記と関連しますが、管理画面ではリアルの成果も確認することもできます。

思ったより成果が出ていない場合、内容を変更することも可能ですし、配信を中断することもできます。

時間と費用のロスを最小限にとどめ、効果を最大限発揮できる機能です。

動画広告などでは一度作ってしまうと修正が大変ですし最悪一から作り直さないといけなくなります。

すぐに修正ができ反映されるのは心強いですね。

少額から始めることができる

リスティング広告では、最低出稿金額は設定されていないため、何円からでも出稿することができます。

Googleは1,000円、Yahooは3,000円から、前払いをすることによって配信することができます。

後払いは要件を満たしたり、代理店を通じてのみでしか利用できないので注意が必要です。

多額の費用を準備できない企業やフリーランスの方でも気軽に配信できるのも大きなメリットでしょう。

具体的には、中小企業では10万円~30万円程度で運用されることが多いです。

また、大企業は数千万円規模にもなることもあります。

広告の配信データを見て広告費を大きくしていくことがほとんどです。

SEOとの違い

よくリスティング広告とSEOが似ているので比較されます。

リスティング広告もSEOも目的は「検索結果の上位に表示させること」になります。

主な違いは、リスティング広告はSEOのように検索結果の上位に表示されるのに、長い年月を待たなくても即日反映されることが挙げられます。

SEOは時間と労力が必要である割に、必ず上位に表示されるというわけではありません。

GoogleであればGoogleのアルゴリズムに基づいているため、影響は間接的なものです。

その点リスティング広告は、お金を出せば自然検索より上に表示させることができます。

配信をしてからすぐに上位に表示させることも十分可能です。

だからといって、SEOを軽視していいかと言われると、それはNOです。

近年インターネットが広く普及し、膨大な広告が身の回りに溢れています。

そのため広告慣れしたユーザーも多く、「広告」とついたページがスルーされることも多くなっています。

リスティング広告とSEO、どちらも力を入れることによってより効果を発揮します。

リスティング広告が適しているケース

割と万能に感じられるリスティング広告でも、広告の内容によって合う合わないものがあります。

以下が適している場合です。

  • ニーズが顕在化している
  • 競合他社がリピート出稿している
  • 検索エンジンを多用する層がターゲット

順に解説します。

ニーズが顕在化している

広告の商品・サービスによって解決できる悩みを持っているユーザーのニーズに、ユーザー自身が気づいている場合は適していると言えます。

先程例に挙げたように、「脱毛したい」と考えているユーザーに対して、「業界No.1脱毛サロン」の広告があれば効果が出やすくなります。

「そうそうこれこれ、このサービスが欲しかったんだ」と思うことが、ニーズが顕在化されている状態です。

この状態のユーザーにアプローチできれば、クリック率・成約率が良くなります。

逆に、ユーザー自身が悩みをわかっていない場合はニーズが潜在化されている状態であり、アプローチしても成約に至りづらくなります。

競合他社がリピート出稿している

リスティング広告は、他社の出稿状況がわかります。

自社の商品・サービスに類似するキーワードで検索をかけ、他社の出稿状況を見てみましょう。

ある程度長期間にわたって出稿されているなら、広告の成果が十分に出ていると判断できます。

であれば、自社で出稿しても効果が見込めるというわけです。

逆に言うと、広告が長期間出ていない場合、効果が出にくい可能性があります。

どんなに良い広告を出したとしても、そもそもユーザーにはまらない場合があるので、見極めが重要です。

検索エンジンを多用する層がターゲット

言うまでもなく、検索エンジンを多用する層であれば、ユーザーの目に入りやすくなります。

普段全く検索エンジンを利用しないのならば、その人の目に入ることはありません。

リスティング広告は検索結果のみ表示されることが特徴です。

若い人は調べ物をする際、SNSを利用することが増えています。

そういった背景も考えつつ、アプローチする層を見極める必要があります。

リスティング広告の成果を最大限にするために

広告を出稿することがゴールではなく、あくまで広告を通じて成約に繋げることが最終的なゴールです。

そのため、広告結果の分析&改善が必須になってきます。

一定期間毎にデータを分析し、結果によって改善していくことで、費用対効果を最大限にできます。

魅力的な広告文・キーワードを作成することも、効果をあげるために必要な作業です。

競合他社と同じような広告文を出しても、ユーザーが分散されてしまい、効果が半減します。

よりキャッチーでユーザーの印象に残る広告文を考えましょう。

ただし、広告運用をあまり行ったことのない企業やフリーランスの方は、最初はかなり難しく思うと思います。

そんな場合は、プロに運用代行を依頼するのも有効な手段です。

代わりに運用してくれるため、労力を省きつつ効果をあげることが可能になりますが、手数料がかかってしまうことがデメリットです。

相場は広告出稿料の20%程度です。

売上・広告出稿料・手数料を加味して依頼をかけましょう。

広告費に数十万円以上割けるのなら、代理店に依頼すると費用対効果が良くなるでしょう。

リスティング広告は上手く利用すれば少ない費用で最大限の売上を出すことも十分可能です。

そのためには多くの知識が必要不可欠になります。

本記事を何度も読み直し、正しい知識で広告運用を行いましょう。

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