メール広告は費用対効果が高い広告の一つです。
電子メールという媒体の特性を存分に活かした広告となっており、消費者への訴求力が高いのもメール広告の特徴です。
消費者が一度自分でメール広告を受け取る設定をしてからの配信となるので、全く見てもらえないということはありません。
強い興味を持った人にアプローチできるので、費用対効果が高くなるというわけです。
といったように、メール広告は非常に有効な施策の一つです。
今回はまだメール広告を活用していない・できていない方向けにメール広告やメルマガの良さをお伝えします。
本記事をきっかけにメルマガを活用して、更に売り上げを伸ばしてください。
メール広告とは
メール広告とは、インターネット上での電子メールに送信される広告のことを指します。
消費者へ直接宣伝を行うものなので、「ダイレクトマーケティング(DM)」の一種になります。
消費者が自分で事前に登録してくれるため、より興味を持った人に対しての宣伝活動が行えます。
自宅やカフェなど、自分の時間を確保して落ち着いて広告を見てもらえるので、他の広告よりも情報量が多い広告が適しています。
単なるテキストだけでなく、画像やフォント変更を行うこともできるので、デザイン性にもこだわることができます。
よく会員登録の際に、「メールを受け取る・受け取らない」と欄にチェックを入れることがありますよね。
ここで受け取るとしたユーザーにのみ配信するので、興味のないユーザーに配信せずに済みます。
メール広告の4つのメリット
上記でも少しメリットに触れましたが、下記では更に詳しく解説します。
配信を行う際は、メリットとデメリットを他の広告と比べながら選びましょう。
選択肢が一つしかないと、広告の種類や配信方法が合っているのかいないのかの検証ができなくなります。
自社の製品・サービスに適しているか見極めましょう。
見込み客に直接アプローチすることができる
先程お伝えしたように、興味のあるユーザーに直接配信することができます。
この興味のあるユーザーは、見込み客として顧客欄に蓄積されていきます。
顧客欄の中のユーザーのメールボックスに直接広告を配信することができるので、単に画面に表示される広告よりもユーザーが行動を起こしやすくなります。
メールボックスにはユーザーが普段受け取っているメールと同じように配信されるので、開封してもらいやすく内容を見てもらえる確率も高いです。
配信したはいいものの、開封もされずに消去されてしまうことが少ないのがメリットです。
1通の情報量が多い
テキストのみだけでなく画像や動画をメール内に盛り込めることも大きなメリットです。
画像や動画は視覚的に見やすく、文字の情報量の何百倍もあります。
特に商品の広告なら、使い方や見た目の素材を盛り込めば、よりユーザーがわかりやすく購入してくれる可能性も高まります。
その分広告を作る手間がかかりますが、よりユーザーに寄り添う広告を配信するなら画像や動画を取り入れましょう。
また、文字だけだとしても多くのサイトでは350文字まで打ち込むことができます。
リスティング広告はタイトルと本文を合わせても55文字しか設定できません。
配信までの時間が少ない
入稿から配信までの期間が短いことも挙げられます。
テキスト形式なら広告の準備時間も短いので、急なイベント告知やセールが発生した場合にすぐにユーザーに届けることができます。
迅速な対応にも可能なのがメール広告です。
画像や動画を盛り込む場合は作成などの準備に時間がかかってしまいますが、それでも入稿すれば配信までスムーズに行えます。
購買率が高い
見込み客にアプローチできるメリットにも関係しますが、興味があるユーザーにアプローチするので1通あたりの購買率が高い特徴があります。
Web上の広告と比べて購買率が高いのは、そもそも興味がないユーザーにアプローチしていないためです。
Web広告を成功させるためには購買率を高める施策も行う必要があります。
メール広告であれば、購買率が高いので他の施策に力を入れることができます。
もちろんここのデータを見ずに疎かにしても良いというわけではありません。
少ないながらもデータを気にしてデータ分析を行いましょう。
メール広告の3つのデメリット
メリットが大きくデメリットがないようにも思えますが、デメリットは当然あります。
メール広告を成功させるためにデメリットも頭に入れておきましょう。
他の広告との違いを考えながらだとより自社に合う広告が選べます。
スパムとみなされる可能性がある
メール広告を受け取る設定にしているユーザーでも、大量に送るとスパムメールとみなされてしまうことがあります。
またスパムとされなくても、送られすぎるとユーザーが不快に思ってしまい迷惑メールに分類してしまう可能性があります。
こうなってしまうと企業のイメージが悪くなり、余分な費用がかかってしまいます。
程よい期間を空けて配信するようにしましょう。
配信先の環境に依存する
ユーザーの環境によっては画像や動画が表示されない可能性があります。
ウイルス対策により表示されないこともあります。
これは配信側はどうしようもないというのが大きなデメリットです。
画像や動画が表示されないということはメール広告の良さが激減してしまいます。
料金が高い
他の広告と比べて費用が高い傾向にあります。
企業毎や広告代理店によって単価は変わってきますが、安い金額ではありません。
広告の作成も代行すれば、より費用がかさみます。
事前に予算と実際にかかる金額を把握して吟味してください。
どちらかというと個人により企業向けの広告と言えるでしょう。
メール広告は4種類
メール広告の種類は大きく4つあります。
それぞれ強み弱みがあるので、どの形式で配信すればより費用対効果が高くなるのか検証してから配信しましょう。
テキスト形式
通常のメール同様テキストのみの形式です。
文章だけなのですっきりとした印象を与えることができます。
その分視覚的な説明が必要な商品には不向きです。
テキスト形式単体ではなく、下のHTML形式のメールと合わせて配信されることが多いです。
HTML形式
画像や動画を添付するにはこのHTML形式のタイプを選んでください。
フォントの変更もできるので、視覚的に訴求しやすいことが特徴です。
メール内に特殊なタグをつけていれば開封したか把握できるので、データ分析も容易に行うことができます。
即データが反映されるので、リンクをクリックしたユーザーに再アプローチをかければ購入の後押しも可能です。
1通配信して終わりではなく、反応を見てアクションを起こせるのも大きな特徴です。
メールマガジン
「メルマガ」という言葉は一度は耳にしたことがあると思います。
メールマガジンもメール広告の一種です。
企業が自社の商品やサービスを定期的に配信するために使われることが多いです。
最近では個人でもメールマガジンを配信し、商品やサービスを販売する人も多くなっています。
自社のメールマガジンに広告を掲出するケースと、他社が運用しているメールマガジンに広告のみ出稿するケースの2通りがあります。
ターゲティングメール
上記3種類とは違って、自社の広告物のみを直接消費者に配信する形式です。
メールマガジンを登録しているユーザーのうち、見込み客になるであろうユーザーに絞って配信することができます。
そのため高い費用対効果が期待できる形式になっています。
絞り込みは複数の属性を掛け合わせることができるので、より興味があるユーザーに対してアプローチすることができます。
メール広告の2通りの料金
メール広告の料金ですが、2通りの形式があります。
配信するには最低30万円~が目安になっています。
他の広告より少し高いので、メリットデメリットも見ながら検討してください。
配信課金形式
広告の配信数によって料金が変わる形式です。
この形式が一番多く採用されている形式になっています。
目安は配信数×5~100円です。
属性を複数設定できるので、狙ったターゲットにアプローチしやすいことが特徴です。
クリック課金形式
広告が1回クリックされる毎に課金される形式です。
他の広告に比べて購買率が高いので、1クリック300~800円と他のWeb広告の単価よりも高く設定されています。
配信や表示されただけでは課金は発生しないので、リスクを減らすことを優先するならこの形式を選んでください。
費用対効果をあげるには
メール広告は購買率が高く有効な広告ですが、より費用対効果を高くするにはちょっとしたコツが必要です。
ただ単に配信すれば効果が出るというわけではないのです。
少しでも費用対効果が高くなれば、売上が上がり収益も増加させることができます。
下記に3つコツを書いておきますので、メール広告を配信する際の参考にしてください。
ターゲットを明確にする
多くの人に見てもらいたくて、ついつい幅広くターゲットを設定しがちですが、より高い効果を得るためには絞ることが必要です。
転職活動をしている人、ではなく、30代男性の東京で営業職希望である転職活動をしている人のように出来る限り詳細まで絞りましょう。
ターゲットが広すぎると、自分のことと思わず興味を持ってもらえません。
より具体的に絞ることで、クリック率が上がり費用対効果が高くなるというわけです。
メール配信は属性で絞り込みをすることができるので、メールの内容も合わせて絞りましょう。
数字を使ってわかりやすく
人間の心理的に、数字を使うと信用するというものがあります。
以下の2つの文を見てください。
- 「今までよりよく汚れが落ちます」
- 「今までの5倍以上汚れが落ちます」
どちらの方が具体的か、一目でわかると思います。
数字的に根拠を示してあげると、よりユーザーに反応してもらいやすくなります。
データ分析・効果検証は必須
メール配信後はデータ分析と効果検証、改善をしていく必要があります。
これを怠ると、広告予算が無駄になってしまう危険があるためです。
特に注視しておきたいのは、「開封率」と「遷移率」の2つです。
これは、メールを開封した人とメール本文のリンクをクリックした人の割合です。
開封率は20%、遷移率は開封率のうちの10%と言われています。
配信した人が100人なら、そのうち20人がメールを開封し、2人がリンクをクリックする割合になります。
この割合が平均ですので、下回るようだと改善する必要が出てきます。
開封率が悪ければメールのタイトルや配信時期が悪いことが予想されます。
遷移率が悪いのなら、リンクへの誘導の仕方が悪いかもしれません。
常にデータを見て、逐一改善していくことで費用対効果を上げていくことができます。
メール広告は奥が深い
多くの情報を盛り込んでも流し読みされる可能性があり、かといって簡潔すぎると内容が味気なくユーザーが欲しい情報がないということも。
広告の作り方に工夫がいる、上級者向けの広告タイプなのです。
企業内で作成・配信するのではなく、広告代理店を経由しての配信がおすすめです。
数々の企業の広告を成功させてきた広告代理店は、成功させるためのノウハウも実績も豊富です。
お金はかかってしまいますが、それ以上の売上をあげることでより企業のブランドイメージも良くなります。
メルマガ自体は昔からある施策ですが、インターネットが発達した現代でも非常に有効な施策です。
多くの企業や有名人もメルマガを配信しているほど、効果が高いのです。
ターゲットに届いているかわからない広告よりも、興味を持って登録してくれているユーザーにアプローチできるのは多くなメリットです。
個人でも利用している人は多いので、是非利用してみてください。
その効果を実感するでしょう。
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