Web広告が主流になり、市場規模もかなり大きなものになってきています。
2020年度では約2.1兆円、2024年度では約3.3兆円の規模にまで成長すると言われています。
インターネット広告市場に関する調査を実施(2021年)
株式会社矢野経済研究所
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毎年右肩上がりに成長しており、テレビCMよりも効果があるとも。
Web広告の一つである「ディスプレイ広告」について解説します。
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告の枠に表示される広告のことを言います。
テキストだけではなく、画像や動画も表示させることができ、これらはバナー形式で表示されるためバナー広告ともいわれます。
特によく目にするのはGoogleやYahooで検索した際のWebページでしょう。
ディスプレイ広告の2大ネットワークと呼ばれ、それぞれの特徴があります。
Googleディスプレイネットワーク(GDN)は、Google関連のWebサイトに広告を配信することができます。
YouTubeやアメブロ、GmailなどGoogleが提供するサービスが配信先になります。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)は、Yahooが提供するサービスに配信するネットワークです。
Yahoo知恵袋やYahooニュース、クックパッドが例の一部です。
広告のターゲットを明確にし、どちらの方が有効か特性を十分に検討した上で出稿先を決めましょう。
リスティング広告との違い
類似点が多いことから、ディスプレイ広告とリスティング広告は似ているとよく言われます。
クリック課金であったり、ターゲティング方法がキーワードであったりといった点です。
ただ、似ているといっても、どちらも詳しく見ていくと異なる点も多く見つかります。
今回はディスプレイ広告の解説ですので、リスティング広告の解説は以下の記事よりご覧ください。
掲載場所
リスティング広告は検索結果の上部や下部に表示されます。
キーワードに強い興味を持っているユーザーにアプローチすることが可能です。
一方ディスプレイ広告は、検索結果の広告枠に表示されます。
広告に関係のないサイトを見ているユーザーにもアプローチできる点が強みの一つです。
フォーマットとバナーサイズ
リスティング広告はテキストのみの広告ですが、ディスプレイ広告は画像や動画を盛り込んだ広告を配信することが出来ます。
バナーサイズは汎用性の高い「300px✖250px」が主流です。
GDNやYDAどちらでも配信可能です。
ターゲット層
リスティング広告は検索連動型の広告なので、キーワードに対して興味を持っている人がターゲットになります。
例えば「脱毛 痛い」といった検索をした場合、悩みは脱毛は痛いのか?ということになります。
そこで痛くない脱毛の広告を見たらどうでしょうか。
脱毛をしたいと思っていても、痛いと思って躊躇していた人には効果が期待できます。
ディスプレイ広告は、広告枠に表示されるだけなので、明確な悩みを持った人がターゲットではありません。
自分で悩みを自覚していないユーザーがメインターゲットです。
ディスプレイ広告のメリット・デメリット
リスティング広告とは違った広告であるディスプレイ広告にも、メリットデメリットがあります。
どちらも解説します。
メリット
ディスプレイ広告はメリットが多くあります。
テキスト広告に比べて情報量が多くできるので、多くの人に見てもらいやすいです。
1,潜在層に向けてアプローチしやすい
Web広告はターゲットを絞りやすく、狙った層に配信することができるのが特徴です。
その中で、潜在層に向けた広告はあまり多くありません。
メリットではないようにも思うかもしれませんが、これも大きなメリットの一つです。
サイトの広告枠にキーワード関係なく表示されるので、広くアプローチができるからです。
狙ったキーワード・ターゲットにアプローチすることは、購買率は高くてもそれ以外の層には響きません。
先程の例のように、「脱毛 痛い」と検索した人に、テキストのみの広告で「高校生向けの塾」の広告を出してもクリックすらしてもらえないでしょう。
ディスプレイ広告なら、ターゲット層に加え、より幅広い層にアプローチすることができます。
YahooやGoogleのポータルサイトに表示されれば、非常に多くの人の目に触れることができるのは、広告として大きな効果を発揮します。
2,動画や画像で視覚的にアピールしやすい
テキストのみの広告とは違い、画像や動画を加えることができるので、よりユーザーにインパクトを与えることが出来ます。
動画の情報量は、テキストのみと比べて3000倍とも言われるほど多いです。
また、商品の魅力だったりが動画の方だとより鮮明にイメージしやすいといことから、広告としてユーザーにアピールするのに最も適しています。
3,リターゲティング・リマーケティングができる
GDNではリマーケティング、YDNではリターゲティングと呼ばれる配信の機能を持っています。
どちらも同じ意味で、一度広告からWebサイトを訪れたユーザーに、再度広告を表示させる機能です。
一度の訪問で購入まで至らなかったユーザーにまた広告を見てもらうことで、購買率を上げることができます。
一度広告をクリックしているので、興味を持たれているということを意味していますので、より購買までの道筋を描いてあげることで購入や申し込み率をあげましょう。
4,クリック単価が安い
リスティング広告に比べて、クリック単価が基本安いです。
業界や商品、キーワードなど企業によって大きく変わるので平均しか出せませんので、目安になります。
リスティング広告は80円~1,000円
ディスプレイ広告は50円~100円
これくらいが平均になります。
あくまで参考ですが、ディスプレイ広告の方がクリック単価が安くなる場合が多いです。
動画・画像を盛り込んでもクリック単価が安くなるので、取り入れやすい広告です。
デメリット
メリットが多いディスプレイ広告ですが、当然デメリットもあります。
広告運用の際は、このデメリットにも気を配りましょう。
他の広告と比べることによって、より適切な選択肢をとることができます。
1,CVRが低くなりやすい
メリットの1で、潜在層にアプローチできることを挙げましたが、潜在層は直接的な行動に出にくい傾向があります。
そのため、広告に興味を持ってもクリックしたり購買したりといった行動に出ない可能性も大いにあります。
インプレッション課金にしている場合、効果を感じにくいと思うかもしれません。
ブランドの認知をメインに考えているなら、ディスプレイ広告の動画を配信すると良いです。
2,広告の幅が広すぎる
これもメリットの裏返しにはなりますが、テキストに比べて画像や動画という幅が広がることがデメリットにもなり得ます。
テキストだけであれば考えるのはテキストだけで良いですが、動画となるとその何倍もの労力がかかります。
企画・構成・撮影・編集。
ざっとこれだけでも何日何ヶ月もかかってしまいます。
情報量は圧倒的ですが、それだけ時間も労力も費用もかかります。
まとめ
ディスプレイ広告は、視覚的にアプローチしやすく、情報量が圧倒的です。
動画はテキストのみと比べて3000倍の情報量があると言われています。
デメリットもありますが、それを補うメリットがたくさんあります。
他の広告と比べて、自社の商品・サービスが適しているなら積極的に採用してみましょう。
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