注目の成長業界であるWeb業界の「Web広告」が急速に人気になっています。
Web系・IT系に転職・就職する人も多く、今後さらに成長していくと言われています。
その中でもWeb広告は、広告業界として見ても最も成長しており、今やテレビCMを凌ぐ程の広告投資額になっています。
今回はそんなWeb広告についてまとめていきます。
現在Web広告の運用担当者から、これから広告運用の仕事をしたい人向けに解説します。
最後まで読めば、Web広告とは何かから種類、一つ一つについて詳しく知ることができます。
Web広告とは?
Web広告とは、インターネット上の広告のことを指します。
検索したときに表示されたり、メールに添付されていたり、SNS上に表示されたりと様々な場面で見かけます。
そのインターネット上で掲載されている広告は全て「Web広告」に含まれるのです。
Web広告は毎年高い成長率を誇り、新型コロナウイルスの影響もあって、初めてマスコミ4媒体の総広告費を上回る結果を出しました。
電通が発表した2021年の広告費についての調査によると、具体的な数字で言うと、マスコミ4媒体の総広告費が2兆4,538億円であるのに対し、インターネット広告費は2兆7,052億円となっています。
マスコミ4媒体の成長率は前年比108.9%ですが、インターネット広告は前年比121.4%となりました。
この結果から、いかにインターネット広告が急速に成長しているかがわかると思います。
今後も毎年破竹の勢いで成長していく業界ですので、もっともっと盛り上がりを見せていくでしょう。
Web広告のメリット
テレビCMや看板広告と比べて、Web広告のメリットはより現代的と言えるのではないでしょうか。
もちろん芸能人を起用したテレビCMも大きな効果を発揮します。
それに比べてWeb広告は数字が可視化されるものだと思います。
細かいターゲティングが可能
Web広告は年齢や性別、居住地、趣味嗜好など細かくターゲット層を絞ることができます。
また、インターネットの閲覧履歴といった行動のデータもあるので、ユーザーが何に興味を持っているのか、自社の商品がマッチするユーザーを絞り込むことができます。
これによって成約率を高めることができるので、闇雲に広告を出す必要がなくなります。
いつでも修正ができる
テレビCMや看板広告は、一度打ち出すと修正することが非常に難しいです。
特に看板広告の修正はほぼきかないといえます。
一方Web広告は文字を変更したり、時には映像を変更することもあります。
そうした変更点を即座に反映させることができ、その間以前の広告を停止したりそのまま配信することも選べます。
融通が利くので、ターゲット層の反応を見て変更することももちろん可能です。
テレビCMよりも安い
テレビCMには非常に高額の広告費用がかかります。
芸能人などのキャストから映像編集のクリエイター、機材や撮影場所まで、多くの時間とお金がかかってしまいます。
Web広告は数百円から出稿することもできたり、広告に対して反応があった時だけ課金が発生する出稿方法もあります。
設定金額に達したとき広告の配信を自動で止める機能もあるので、予想以上にお金がかかってしまった、なんてことがありません。
予算や目的別に配信方法を選べるのが大きなメリットになります。
効果測定がしやすい
テレビCMでは、テレビで放送するため視聴者の具体的なデータを取ることができません。
どんな人が見たのか、CMによって売上がどれくらい発生したのかはわかりません。
極論を言えば、CMを出さなくても売れていたかもしれません。
Web広告では、ユーザーの具体的な情報が蓄積され、どんな人は見てどんな人が購入まで至ったのかデータが一目瞭然になります。
データを基にターゲット層に適切に届いているかわかりますし、期待した効果が出ているのかもわかります。
効果測定の結果から、今後どのような施策をしていくのかの話し合いもできるので、より高い効果を求めていくことも十分可能です。
Web広告の種類
急成長を見せているWeb広告の種類について解説していきます。
それぞれ特徴が全く違いますし、表示する場所も異なります。
最適な場所に最適な広告を表示することが、最も効果が期待できる広告の出し方になります。
かなり詳しく解説しているので、特徴を掴みWeb広告を成功させましょう。
1,リスティング広告
GoogleやYahooで検索した時に検索結果が表示されます。
そのページに「広告」と書かれた検索結果が表示されますが、それが「リスティング広告」です。
基本的にブログや記事は、SEOを意識して狙ったキーワードの検索結果の上位に表示させます。
この工程は非常に難易度が高く、また時間もかかります。
一方リスティング広告はその検索結果の上位の上に表示されます。
即効性が高い点と効果が高い点から、非常に人気の広告です。
2,アフィリエイト広告
アフィリエイト広告も近年人気の広告です。
広告主とASP、アフィリエイターの3者によって成り立っています。
広告主がASPに広告を出稿し、ASPのサイトの中からアフィリエイターが選んで自分のサイトにリンクを貼り付けます。
そのリンクからユーザーがクリックしたり購入することで完結する流れです。
ユーザーがクリックしたり購入すると、広告主からASPに報酬が支払われ、ASPからアフィリエイターに報酬が支払われます。
ブログだけでなく動画配信サービスにもアフィリエイト広告を貼り付けることができるので、今後も増えていくでしょう。
3,動画広告
YouTubeが代表的な例である動画広告は、Web広告の中でも特に効果が出る広告の一つです。
5Gが発達してきているインターネットの大幅な普及により、今後もさらに伸びていくと言われています。
また、新型コロナウイルスの影響もあって動画を視聴する人が増え、YouTuberになる人も増えていることから非常に動画市場が盛り上がっていることがわかります。
制作に時間もお金もかかりますが、動画広告を使いこなすことによって売上が上がることは間違いなく期待できます。
4,SNS広告
TwitterやInstagram、Youtube、FacebookなどのSNSに表示する広告です。
静止画だけでなく動画も表示できるので、非常に選択肢が多い広告と言えます。
中でもTikTokは学生をはじめとする若年層が多く利用しており、若年層がターゲットなら利用しない手はありません。
最近では企業が動画をアップロードし知名度をあげるなど、SNSを使いこなすことが最低条件になってきています。
各SNS毎に特徴が違うので、SNSを徹底的に研究することが求められます。
5,ディスプレイ広告
検索結果やアプリ内でテキストや画像・動画で表示される広告をディスプレイ広告と言います。
リスティング広告と混同されがちですが、ディスプレイ広告は画像や動画を盛り込めることと広告枠に表示される点が違います。
テキストのみよりも視覚的にアプローチできるので、ユーザーにより鮮明に商品をアピールすることができる広告です。
多くの情報量が必要な場合、ディスプレイ広告に合っていると言えるでしょう。
6,リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、一度閲覧したユーザーに再度表示させる広告です。
一度興味を持って見てくれているので、高い成約率を誇ります。
特に商品購入の場合、色んな商品を見て比較することが当たり前になっているので、見終わった後に表示すると購買に至ることが多いです。
あなたも一度商品ページを見て離れた経験はあるでしょう。
実は9割が一度見ただけで購入せずページを離れていると言われています。
購買率を高めるなら、リターゲティング広告は必須レベルです。
7,メール広告
近年はSNSが普及しメールを利用する人が減りましたが、まだまだ現役のツールです。
webマーケティングツールとしてメールマガジンを配信する企業も多く、廃れたなどとは言えません。
大きな特徴として、メール広告は強い興味を持ってメールマガジンにユーザー本人が登録しているので、高いコンバージョン率が期待できます。
初めてのひとではないので、興味を持たせる工程も不必要になります。
迷惑メールとみなされないように、配信する期間には気をつけましょう。
8,リワード広告
アプリの広告として人気なのがリワード広告です。
広告主はユーザーがアプリをダウンロードすることで報酬を受け取ることができますが、ユーザーに対しても報酬があります。
といっても、ユーザーが受け取れるのは基本アプリ内通貨になります。
例外としてポイントサイトがあり、そこではユーザーもお金に換金できるポイントを受け取ることができます。
ただし、ブースト広告といわれる不正にアプリのランキングに関係するような広告の配信方法があるので注意が必要です。
悪質だとみなされるとアプリのダウンロード自体が停止させられてしまいます。
使い方によっては大きな効果を発揮するので、より深い理解を求められます。
9,記事広告
検索エンジンで検索をすると、「広告」「PR」と書かれた記事を目にしたことがあると思います。
それらは「記事広告」と呼ばれる広告なのです。
一見普通の記事のように見えるので、多くの情報量を盛り込むことができます。
ユーザー視点に立って書かれているので、読者の悩みを解決することができるため、他の広告では獲得できないような層にもアプローチすることができます。
特に近年はインターネットが普及していることから、Web記事広告がトレンドになっています。
目的とターゲティングが重要
Web広告はターゲット層を絞ることができるので、自社のターゲット層を理解しておくことが必要不可欠です。
リップクリームを売りたいのにターゲット層を高齢の男性にしても効果はあまり期待できませんよね?
10代20代の女性にターゲティングすることで高齢男性に比べて購買率が上がることは誰でもわかると思います。
しかしターゲティングが十分ではない広告もあります。
広告代理店に依頼する前に、自社内でもターゲット層を明確にしておくことで不必要な人に向けての配信を減らすことができます。
また、広告を配信する目的も明確にしておきましょう。
売り上げをあげたいのか、知名度をあげたいのか、企業によって目的は違います。
目的を最後まで忘れないようにしてください。
効果測定無しに成功はない
今回はWeb広告についてまとめました。
Web広告の最大の強みは「効果測定がしやすい」点にあります。
閲覧者のデータ、購入まで至ったユーザーの情報まで実に多くの情報が得られます。
狙ったターゲット層に届いているか、十分な成果はあげられているのか。
蓄積されるデータを上手く活用すれば、少ない費用で大きな成果をあげることも難しくありません。
今やテレビCMを上回る市場規模になっており、今後もさらにWeb広告の広告費は増えていきます。
Web広告を上手く使いこなすことが、現代を生き残る企業になっていくでしょう。
是非紹介したWeb広告についての記事を熟読し、理解を深めてください。
この中から自社に最適な広告を選び、売り上げを伸ばしましょう。
※本記事はWeb広告についての解説記事をまとめています。今後も記事が増える毎に追加していきます。ブックマークを推奨します。
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